軽井沢高原スノーシューガイド
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スノーシューのもつ可能性

 一次元の世界(点と線)
 二次元の世界(面の世界.縦と横)
 三次元の世界(空間の世界.縦と横と高さ)

 私たちは、三次元の世界(平面)に生きています。でも、本当でしょうか? 本当に三次元の世界に生きているのでしょうか? 点の世界に生きてないでしょうか? 線の世界に生きてないでしょうか?

 例えば、山。山には縦・横・高さがあります。確かに三次元の世界です。しかし、私たちは、登山する時に、登山道という一つの線を上り下りするだけです。つまり、山に対して一次元(点と線)的なアプローチしかできていません。

 もし、あなたが★★山に何百回も登ったとしても、それは単に登山道という一次元(線の世界)を行き来しているだけであって、三次元の★★山について何も知らないのと一緒です。登山道をはずさないかぎり、三次元の世界を認識できないのですが、一歩登山道を外れると、生い茂った草木と岩稜に阻まれて前進さえできないのが普通です。

 無理して進んだとしても、自然に対する正確な知識がなければ、危険な動植物たちに命を奪われるかもしれませんし、道に迷って遭難しかねないともかぎりません。

 ところが、雪山にスノーシューを使うと、登山道を離れて自由自在に森の中に入っていけるのです。線だけの世界から一挙に面への世界に入れます。そうなると、別の世界が見えてくるのです。

 それだけではありません。スノーシューは、面の世界から空間の世界に私たちを導いてくれます。私たちに翼をさずけてくれるのです。夏ならとうてい登れない崖をやすやすと登らせてくれますし、その逆に落差300メートルの斜面を数分で滑って降りてこられます。山における空間というものを肌で体験できるのです。

 また、落葉後の樹林は、天空舞う鳥たちの姿を隠そうとしません。森の中にいても、空は無防備に私たちに姿を現します。樹木だってそうです。ツタやブドウの蔓だって、寄生木だって、樹木の木肌だって、それらを隠すべき葉っぱがありませんから、夏なら絶対に見えない姿を私たちに見せてくれます。

 そこには、アオゲラ(キツツキ)の突いた跡があり、虫たちの眠っている跡があり、樹液の流れた跡があります。雪にかくされたはずのカモシカ道も、木々が教えてくれます。カモシカのマーキング跡が残っているからです。

 動物たちの足跡も、雪のためにはっきりと見えてしまいます。野ウサギにいたっては、忍術を使います。自分の足跡を消すために、わざわざ足跡通りにバックして、最期には大きくぴょんと、あらぬ方向に跳ねて消えます。キツネが、野ウサギの足跡を追跡しても、野ウサギは、忍術を使って消える技をもっていることに、私たちは気づかされます。

 鳥も、野ウサギも、キツネも、タヌキも、三次元の世界に生きています。私たち人間も、かっては三次元の世界に生きていました。しかし、文明の発達によって、私たちは三次元の世界生きなくとも不自由しなくなりました。山には、登山道という便利な線ができましたし、町にも道路・線路といった線ができました。家に帰れば、パソコンのキーボードという点があり、この点は、いろいろな情報を私たちに提供してくれます。

 思えば、本当に便利な世の中になりました。しかし、便利になったために、失ったモノもあります。本物の三次元の世界です。道を歩くのではなく、面を歩こうという気持ち、空をつかもうという気持ちです。

 むろん例外もいます。探検家・冒険家・冬山登山家といった人たちです。そういう人たちは、登山ショップに行って、高価道具を手に入れ、日頃から訓練と勉強を行って探検を楽しむわけですが、それは誰にでもできるわけではなく、少数のエリートがなしうる技でしかありません。三次元の世界に羽ばたける人は、決して多くないのです。三次元の世界を飛ぶ翼は、資金と訓練と努力なしでは、容易に手に入らなかったのです。

 ところが、スノーシューの出現によって、状況が一変しました。膨大な体力を必要とした雪こぎ(ラッセル)が、いとも簡単にできるようになり、誰でも気軽に雪に埋もれた森に入っていけるようになってしまいました。そのために、幼児にも、老人にも、どんな人たちにも、三次元の世界を体験できるチャンスが生まれたのです。

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アニマルトラッキング1

 アニマルトラッキングとは、動物(アニマル)+追跡(トラッキング)と言う意味で、動物の足跡を追跡することです。



 つまり、夏であれ、秋であれ、足跡さえあれば追跡できるものですが、現実問題として、雪の上からでないと動物の足跡を発見することが難しいので、普通、アニマルトラッキングというと雪上に残された動物の足跡を追いかけることを指すことが多いのですね。

 このアニマルトラッキングが、スノーシューを行う上で、とても楽しいのです。



 誰もいない雪原の上を歩いていると、誰もいないハズなのに無数の足跡が残っていて、単純にこれは誰の足跡だろうという素朴な疑問がわいてきます。その足跡の持ち主を特定できるとなお、楽しいのですが、そのうえ、どうして、そんな足跡を残したのかがわかるともっとワクワクしてきます。



 雪の上には動物が歩いた足後が残ります。残された足跡から、どういう動物が、何時、どの方向に歩いたか、などを読みとることをアニマル・トラッキングと言います。動物の足跡から野生動物の分布を知り、その生活を想像することは楽しいものです。

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