軽井沢高原スノーシューガイド
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ラッセル

ツボ足とは?

 スノーシューを使わずに靴のまま(あるいはアイゼンは着けていても)でラッセルをすることを「ツボ足で……」と言います。このツボ足では当然雪にもぐりやすいわけであまり深い雪では非効率です。そこで、カンジキやスノーシューを使ってのラッセルになりますが、スノーシューこそ、ラッセルの味方です。どんなアイテムよりも、ラッセルに強いからです。


浅い雪のラッセル

 スノーシューを着ければ足首くらいまでしかもぐらない程度の時は普通に歩いてさしつかえありません。スノーシューでスノーシューを踏んづけてしまうからガニ股で歩幅を大きくなどという心配は一般的には必要ありません。

 しかし、雪が深くなって膝ぐらいまでのラッセルになると、普通の歩き方をしようと思っても、もぐっている足はすんなり前には出せません。そこでいったん足を後ろ寄りに引き抜いて、それから大きく外側に振り出して弧を描きつつ前に踏み込むわけで、これが結果的に「大股でガニ股」になるわけです。

 大股、つまり歩幅が大きくなるということは、普通の山歩きでは疲れやすいということで勧められませんが、深雪相手のラッセルでは、結果的に歩数を減らせる大股歩きがかえって疲労を軽減させることにつながります。


ラッセルとは?

 ラッセルとは、 登山で、深雪の中を雪を踏み固めて道を作りながら進むことを言います。雪山では、このラッセルぬきに山には入れません。そして、ものすごい体力を使うはめになります。ですから、ラッセル技術をしっかり身につけておかなければ日本の冬山には登れません。

 ただし、一部有名ルートでの正月などのシーズン中は、ルートはがっちり踏み固められ、ラッセルの必要などまったくないままに登ってこられる場合もあります。しかし、それは特殊なケースであって、そういうコースでさえも、数時間でルートが雪に埋もれてしまうことも、ままあります。

 このラッセルですが、大変な体力を要するものです。大雪の時など、予定の3倍も4倍もの時間を費やしてもさっぱり目的地にたどり着けず、危険な目にあうこともあります。失敗すれば死につながります。しかし、ラッセルに要求されるのは、体力だけではありません。効率的なラッセル技術は存在します。



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