軽井沢高原スノーシューガイド
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深雪ラッセル

疲れないラッセル

 やむなく大股歩きのラッセルをするときは、ストックを突いていくと、バランス保持もできて体力的にずいぶん楽になります。ストックは、1本だけなら利き手前方に突くようにしますが、2本ならずっと効果的です。ストックは斜面の傾斜によって最も効果的な長さが違ってきますから、長さが調節できる伸縮式のものが使いやすいでしょうね。

 また、疲れないラッセルを行うには、こまめに交代するのがいいでしょう。場合によっては、20メートルくらいで、こまめに交代すると良いと思います。

 股下ぐらいの深さのラッセルになってくると、荷を背負ったままでは非効率です。そこで先頭は、荷物を持たないでラッセルすると良いと思います。荷物は、後ろの人にもってもらいましょう。

大雪の時のラッセル

 腰まで積もる深雪の場合は、無理をせずに、踏み出した足を途中で再び引き抜いて元に戻し、雪を手で押さえ込みながら進みます。膝を使って、前をギュっと押したりもします。前の雪を押さえたら、進行方向の雪は股下以下の高さになりますから、振り出した足を前に出せるようになります。

 ともかく、深雪のラッセルは、疲れるものですが、スノーシューの場合は、浮力がありますから、腰まで沈むことは滅多にありません。たいてい、膝くらいですみますから、一般的なツボ足出歩く速度の2倍くらい早くすすむと思います。

 しかし、雪質によっては、スノーシューでも胸高になることもあります。そうなったら前進はあきらめて撤退しましょう。どうしても前進したいなら、スノーシャベルで雪を左右に振り分けながら進路を確保し進む方法もありますが、あまりおすすめできません。私なら、さっさと下山しますね。

団体での深雪ラッセル

 深雪で、先頭が空身になってラッセルしなければならないような時は、2番手以下は先頭が拓いたトレール(踏み跡)を外さず、ラッセルの仕上げをしていきます。

 先頭が交代した後は、2番手が新たに先頭に立ちます。そしてそれまでの先頭者は隊の全員が通過した後、ラッセル跡をたどって自分の荷を取りに戻ります。

 深いラッセルでは隊の進行速度は遅く、荷を取って引き返せばすぐ隊に追いつきます。あとは隊の一番後方について、次に自分に先頭の番がくるまで順次順番を上げていくわけです。



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