軽井沢高原スノーシューガイド
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沢筋を歩くコツ

 沢筋は、雪壁に挟まれた最も危ない危険地帯です。つまり雪崩の巣なわけです。高度差のある沢だったら、いまいるところの雪が安定していたとしても、上部の雪質はまったく違うものと考えたほうがいいです。雪崩がいつきてもおかしくないというわけです。

 また、沢筋は、雪が落ち着いた3月頃でも十分に危険です。沢筋をコースにとるのは極力避け、やむをえず通る場合も、走って通過するくらいの用心深さが必要です。できる限り早く尾根に取り付け。これが沢筋の鉄則です。



大雪と雪崩

 山行中に大雪が降ってきたら雪崩に注意しなければなりません。空気を大量に含んだ雪は、雪崩になりやすいのです。

 安全と判断できた樹林帯や尾根上以外は要注意で、樹林のない斜面の横断などは言語道断です。どうしても斜面を通過しなければならないときは、最大傾斜線に沿っての直登、直下降が鉄則です。

 沢などもってのほかです!

 雪庇にも要注意ですね。というのも、行きは雪庇がなかったのに、雪によって帰りは雪庇ができていることも珍しくはないからです。それも、風向の変化によって、通常とは反対の方向にできることだってあります。

 雪庇は、気温 -30℃以下では発達しません。−20℃以上になると雪庇は成長します。

 風速は4〜8m/sの範囲で成長し、 5m/s付近で成長量が最大になります。また風速が小さいと雪庇が成長しません。また、風速が大き過ぎても雪庇は大きくなりません。

 もし雪庇の心配がある時は、慎重に慎重を重ね、少しでも不安を感じたら迷わずザイルを出すことです。

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