軽井沢高原スノーシューガイド
スノーシュー入門 冬山基礎知識 軽井沢周辺コース 浅間・鹿沢コース 菅平・白根コース インタープリテーション
冬山の基礎知識

冬山の技術
冬山を読む
気象を読む

冬山の基本技術
冬山の基本技術−直登
冬山の基本技術−斜登
冬山の基本技術−横断
冬山の基本技術−下降
冬山の基本技術−その他

危険防止への準備
吹雪への対処
深雪への対処
雪崩への対策
雪崩による埋没と救助

知っておきたい医学知識
応急措置
遭難への対処
遭難救助
救助の原則
危機的状況の中で大切なもの
リーダーとチームワーク


リンク
サイトマップ
トップページへ戻る

冬山を読む(地図の基礎知識)

 ここでは読図(マップリーディング)の基礎を解説しておきます。ここで地図を読む能力を磨いてください。地図を見た瞬間、頭の中で山をイメージできるようになれば合格です。

1.読図

 読図で大切なことは、登る前に山を全て把握することです。迷いたくても迷えなくなるくらいに山を把握することです。道に迷ってから地図を開いても遅いですから、二万五千分の一の地形図を買ってきて、目的の山と、その周辺が、どのような尾根筋と谷筋をつくっているか、頭に叩き込んでおくことが重要です。

2.等高線から地形の起伏を読む

 そのさい、等高線から地形の起伏を読むという作業を覚えましょう。これは実際の起伏と地形図の等高線を比べてみるのが一番なので、自宅周辺のよく見知っている場所で練習してください。

3.地図上の記号を読む

 次に、地図上の記号を読んでみましょう。地形図に描かれている情報は等高線による地形だけではなく、植生なども書かれてあります。それを読みつつ、地形図と実際の場所をリンクして比較してみつつ、読図能力を高めることが大切です。

4.地図から立体をイメージする

 次に地図から立体をイメージするように訓練します。できれば、地図だけで空想スケッチを作ってみると良いと思います。2時間のコースなら、3ヶ所くらいの地点から、四方を望んだ、おおまかな12枚の空想スケッチを書いてみて、実際と比べてみると読図能力は格段に進歩します。読図は、理論的なことも、イメージが描けないことにはあまり役に立たないのが正直なところです。

5.実戦訓練

 最期に実戦訓練です。まずは、簡単な山で実戦訓練ですが、同一目標を何回も行います。それも異なるルートを使います。実力がついたら、藪こぎや、沢登りもチャレンジしてみます。そして、読図能力を高めていくのです。

6.しかし冬山は・・・・

 ここまで読図の訓練を行っても、冬山になると景色が一変します。吹雪によって、見えるはずの山が見えなくなったり、大雪が沢筋を一瞬消してしまうようなケースもあります。そうなると、頼りになるのが、コンパスと地図を使った読図理論です。

7.西偏角を確認

 地図を買ってきましたら、右側の欄外、記号が書いてある下の方を見て下さい。「磁針方位は西偏約・・・・」と記載してあると思います。

 地図は、北極を真上にして記載されています。しかし、コンパスの針は、グリーンランドのあたりをさしています。これを磁北と言います。つまり、磁北と北極は別物なのです。そして、この北極と磁北との差が「西偏角」と呼ばれているものです。同じ日本でも北へ行くほどその角は大きくなりますので、それぞれの地形図で西偏角を確認する必要があります。

 地図を使う時は、コンパスで北を割り出すわけですが、コンパスは、北ではなく『磁北』をさすので、「西偏角」を修正して北を割り出します。もし、「西偏角」を修正しないとどうなるかと言いますと、実際に100m進んだときには約10mの誤差が出てしまいます。ですから、コンパスで割り出た南北の線に一旦地図の真北をあわせたら、地図を時計回りに西偏角分だけ回して(戻して)地図の真北をあわせる作業が必要になります。そうしてはじめて正しい方位を確定できます。 

8.クロスベアリング

 最期にクロスベアリングによって位置を確定します。これはハイキングなどで行う、2点確認法と言われるもので、2つ以上の目標物を定めて、地図上の目標物から自分の方に向かって線を引きます。交差した点が、現在地になります。


次に続く 

地図のあれこれ

 地形図は、常に使う縮尺を5万分の1か2万5千分の1かどちらかに決めたほうが良いと思います。何故なら、いつも使っている縮尺以外のものを使いますと、感覚的に距離感を誤ってしまう危険性があるからです。

 2万5千分の1は、等高線は10m間隔で引いてあり、標高50mごとに太い線であらわされています。

 5万分の1の地形図では等高線が20m間隔、標高100mごとに太い線であらわされいます。

 5万分の1は1枚で2万5千分の1の地形図4枚分をカバーできるというメリットがあります。

 2万5千分の1は4365枚、5万分の1は1291枚で日本全土をカバーしていますが、それぞれの地形図には名前がついています。準備するときはこの名前で場所を確認して買ってきます。だいたい大きな本屋さんですとこの地図を扱っています。

 また、地形図は右欄外一番下に修正年度が記入してあります。 当然新しい日付の方が新しい情報が記載されています。



冬のネイチャーウオッチングに最適 スノーシューで雪遊びしよう
北軽井沢ブルーベリーYGHマネージャー著


北軽井沢ブルーベリーYGHのマネージャーが
スノーシューの本を出しました!
北軽井沢ブルーベリーYGHのマネージャーが
lリヒャルト・シルマンの本を出しました!