『風のたより』隊、表銀座を縦走する! |
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『風のたより』隊、表銀座を縦走する!月刊『風のたより』のツアー、「雲の平」への出発を明日の夜に控えて、なんと台風が接近してきました。このままでは「雲の平」は非常に難しい。強行するかルートを変えるか? の選択を余儀なくされます。 天気予報とにらめっこしながら、日程・ルートを考えました。そして我々は上高地から「表銀座」へルートを変更致しました。 今回のメンバーは、風さん、土井さん、西山君、後藤純子さん、竹澤奈保美さん、三苫かおりさん、そして私(曽原)です。 行く先は北アルプス表銀座、はたして台風が来ている中、我々の運命やいかに? 僕は北アルプス表銀座は初めてです。そして恵まれていた事に今まで雨の中をほとんど歩いた事がありません。 でも今回はすでに台風が接近しています。かっぱをしっかりパッキングして家を出てきました。 松本→新島々→上高地、まだ朝早いのですが、空は今にも泣き出しそうにどんよりと曇っています。しかし元気な『風のたより』隊、そんな事にはちっともめげずに登山口でせっせとかっぱを着込み、朝食をすませ、準備をして出発です。皆さん台風の事などぜんぜん気になっていないようです。 僕は空を見るたびに心配になってしまいます。山で台風なんて、いったいどうなるんだろう? しばらく歩くと有名な「かっぱ橋」が見えてきました。女性陣は 「わぁ、きれいな水!!」 と梓川を観て喜んでおります。 男性陣は(土井さん、僕ですが) 「あそこの売店のビールがこのへんで一番安いんだ!」 「でもこの辺はスーパードライしか売っていないんだよね?」 ちゃんちゃん(笑)。 天気は一向に回復する兆しはありません。 それでもとてもよい景色と空気の中を進んで行きます。 何とか雨に降られずに夕方槍沢ロッジに到着致しました。僕は内心とてもほっとしました。 明日もこの調子であればよいのにと、祈るだけです。 そうそう、僕はただ登ってきたのではありません。僕と土井さんでここまで来る間に偉業?を達成致しました。 何かって? それは上高地から槍沢ロッジまでの全ての山小屋で、毎回生ビールを飲んできた事でしょうか(笑)。 これがとてもおいしいのです。 皆さん、山で飲む生ビールのおいしい事おいしい事。でも土井さん、飲みすぎには注意してくださいね。 もはやまわりのみんなはあきれ顔(笑)でした。 風さんはロッジに着いて、天候の確認をしました。その後、今日テントを張るべきか、山小屋で寝るかの議論が 始まりました。 台風の進路は予測しがたいために、真剣な議論が展開します。 「ぐう〜、ぐう〜」 西山君です。彼は、議論が始まると寝てしまうという変な特技を持っています。 そう言えば、西山君には、3年前にも豪雨と雷と洪水のさなかに撤退するかどうかを議論している時に、ぐう〜すか 眠ってしまったという伝説がありましたが、あれは本当だったんですね。議論が始まると寝てしまう人がいるなんて、信じられなかったけれど、目の前に証拠を見てしまった私は大爆笑! 「テントにするか,山小屋にするか?」 「うーん」 「うーん」 ところで頭を使う事と真剣な話は苦手な『風のたより』隊は、どうやってこの論議に決断を下したと思いますか? なんと十円玉に裁決を委ねたのです。 「御神託?」 一同 「十円玉で決めるのさ」 風 「いいですね?」 風 「表裏、どっちを山小屋にしようか?」 土井 「平等院の絵が描かれているほうが、 建物という事で山小屋と思いま〜す」 竹澤 「じゃあ、10円と書いてある方がテント泊になるわけ?」 後藤 「あたり前田のクラッカーよ、テントと10(英語でテン) をひっかけたわけよ!」 風 「う〜ん、なるほどねえ」 三苫 我々は神の御告げにより山小屋となりました。 風さんが 「次はこっくりさんで決めようか?」 などと言っております。 みんななんていいかげんな! せめて、アミダくじで決めて下さい。 さて、運命も決まった事ですし、自炊をして夕飯です。野菜コンソメスープとおこわもしくは赤飯です。 疲れた体にとてもコンソメスープがしみ込みます。とてもおいしいのです。 そしてもちろんビールと、下から運んできた純米吟醸酒(一升)を飲みます。山小屋の冷たい水で冷やした日本酒はこれまたうまい! 山での日本酒はくせになりますね。 夕方になり、雨がぽつぽつ降ってきましたので、小屋の中に入ります。そこでまたつまみが山のように出てきて夕食の続きとなりました。我々は何のために山に登ってきているのでしょうか? ふと考える時はありますが、でも一瞬だけです(笑)。 荷物はこれらがあるために、山のようです。少なくとも曽原は山で飲むために登っています。 もし『風のたより』が禁酒になったら、ははは、曽原は一番に去って行くでしょう(笑)。 なぜか三苫さんのザックから韓国のお酒「まっこり」まで出てきて、楽しい会話は消灯近くまで続きました。 こうして一日目は無事に過ぎて行きます。 【曽原正俊】
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